マーガリンは本当に体に悪いのか

まだそれほど昔ではない時期、コレステロールは動脈硬化の原因でありできるだけ摂らないのが正しいと言われていた。その後、コレステロールの増加は原因ではなく結果であることが判明して、そういうことは言われなくなった。 それと同じような匂いを感じるのが、トランス脂肪酸絶対悪の風潮である。 だから、マーガリンは避けてバターにすべきというのが現在の考え方だが、本当にそうなのかと感じている。 まず大原則として押さえておくべきは、脂肪(脂肪酸とグリセリンからできている)は人間の体内で合成されないので、外から摂取するしかないということである(必須栄養素といわれる)。糖が足りなければ筋肉や皮下脂肪を分解して作れるが、脂肪はそういう訳にはいかない。(皮下脂肪や内臓脂肪は中性脂肪で、もともと糖である) そして、トランス脂肪酸が心筋梗塞その他の悪影響があるというのは欧米の調査結果であって、それらの調査が行われた国のトランス脂肪酸摂取量は日本の7~8倍なのである。 どんな栄養素であっても、摂りすぎが体によくないのは当り前である。 例えば米国でトランス脂肪酸摂りすぎの原因となってるのはジャンクフードをはじめとする食べ過ぎ である。トランス脂肪酸以前にカロリー過多で、だから肥満が多い。 必ず摂らなければならず、しかも摂りすぎでなければ、基本的にほとんど問題にならない。マーガリンをお菓子代わりに食べていれば害になるとしても、パンに塗るくらいはたいした影響はない。(アメリカではポテトチップやケーキ、ドーナツを大量に食べるので、結果としてマーガリンを1パック食べるようなレベルになる) また、トランス脂肪酸は植物性油脂を加熱した場合にだけ発生する訳ではない。牛など反芻動物の体内でも発生するので、牛乳にもバターにも当然含まれている。 だから市販商品を調査した結果をみると、トランス脂肪酸が最少のマーガリンは、最大のバターよりトランス脂肪酸含有量が少ない。トランス脂肪酸を避けてバターにしたところで、マーガリンと変わらないというケースがありうるのである。 その意味では、パンには何も付けずに食べるのがいちばん体にいいことになるのかもしれないが、ひとつ注意喚起したいのは、 体にいいと言われるEPA、DHAも脂肪酸であることは変わらない ことである。 EPA、DHAは魚由来だから問題な...