Google Mapを頼りに弁慶平へ ~宝篋山弁慶平(中編)

急な登り斜面の木々の向こうから、巨大な岩が舞台のように迫ってくる。住吉神社ルートの大岩並みに大きい。これが弁慶平だな、と思った。

大岩を巻いて脇道を登る。大岩は下から見た景色が最高に迫力があり、すぐ横で見ると刀で切ったようなまっすぐの切れ目がある。通り過ぎて上から見るとなんの変哲もない岩である。

あれ、これが弁慶平じゃないんだと思ってスマホで確認すると、あと20mほど標高の高い場所にマークがある。確かに斜面は続いており、「平」ではない。息を切らせながらさらに登る。

ようやく平らな場所に出たが、そこには伐った丸太を横にした簡素なベンチがあるだけで、WEBで見たようなベンチではない。WEBで見た「弁けい平」というひらがな交じりの地名標もない。しかし、Google様はここだとおっしゃっている。

帰ってから推測したことだが、林野庁では国有林の管理を厳正化していて、設置された人工物を撤去しているらしい。この日はアンテナ塔管理林道への作業道に、黄黒ロープと立入禁止テープ、「進入禁止」貼り紙で立ち入らないようにしていた。

1/25000図ではそれほど開けた場所のようでもないのだが、坊主山直下の松岩と似た地形で、下方に向けて眺めが開けている。木々の隙間から、採石場近くの貯水池が見えた。

ここが弁慶平だとすると、ここから登ってきたと言ったおじさんはどのルートで登ってきたのだろう。いずれにしてもこの近くに車を止める場所はないので、パープルラインの路肩か、麓の東城寺、私と同様小町の館からだった可能性が大である。

さて、弁慶平にはゆっくりする場所はないので、さらに続く斜面を登って行く。

作業道はちゃんと続いていて、アンテナ林道まで標高差100mくらいある。結構な急斜面で、倒木もかなりある。ただ、崖とかロープ場とか、切れ落ちた尾根などの危険な場所はなかった。

いくつかの作業道が左右から合流したり分岐したりするが、目的地がアンテナ林道ならば上に登る一択である。何度か上の尾根らしきものは見えるのだが、登ってみるとそこに林道はなく、さらに進む。

弁慶平から20分ちょっと。登り坂の向こう側に何も見えない。アンテナ林道に出た。林道を左に折れ、宝篋山に向かう。

(この項続く)

p.s. 「中高年の山歩き」バックナンバーはこちら

東城寺から沢沿いを登る。行先表示が全くないのは承知しているが。
進行方向に立ちふさがる巨石群。このあたりが弁慶平のはずだが、WEBに掲載されていた地名標はみられない。
木を伐っただけの簡単なベンチがあるだけ。Google様によると、ここが弁慶平で間違いないのだが。
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