なんとなく思うこと

2005年のブログ開設時から書き続けているシリーズの中に「なんとなく思うこと」がある。その時々に話題となったニュースの中から、世間的な(マスコミ誘導的な)ものとは違う意見を持つことが多かったので、そうした記事と私の感想をまとめている。 最近の傾向として、おカネにかかわる物事ばかりが注目されニュースになっているような気がする。あるいは私の感受性が時とともに鈍っていて、アンテナに触れなくなっているのだろうか。 以下は約10年前、2014年8月の記事。いまやアメリカで権力の中枢であり、かつ世界の何分の一かの資産を持つイーロン・マスク氏が、10年前の光通信御曹司と似たようなことをやっていると聞いて思い出した。 ------------------------------------- この夏はいろいろな事件が起こって、事件の影響や深層を考える前に次の事件で大騒ぎになるような状況だった。佐世保の第二NEVADA事件や理研副センター長自殺事件、集中豪雨による山岳遭難・土石流災害等も影響は大きいのだけれど、今回はその中から、夏休み初めの倉敷少女誘拐事件と終わり頃に発覚した光通信御曹司のタイ代理母事件を取り上げてみたい。 ともに、未成年者ないし個人情報の壁にはばまれて、入手できる情報が限られることと、週刊誌等で後追い記事が出る間もなく次の事件が起こってしまったことで、もしかするとこのまま真相はうやむやのまま終わってしまうのかもしれない。ただ、かつて話題となった「監禁王子」や「一夫多妻」の時のように、思うことがあるので記録しておく。 倉敷少女誘拐事件が、チープな源氏物語であることは、気付かれた方も多いのではないかと思う。源氏物語では、主人公である光源氏が家庭に問題があり後見人不在であった若紫(当時10歳)を引き取って、自分の好みに育て上げ、のちに正室・紫上とした。WEB情報なので全幅の信頼は置けないが、今回の事件にも同様の要素はあったかのように言われている。 ただ、光源氏が若紫を引き取ったのは豪邸・二条院であり、家庭教師をきちんとつけ教養を身に付けさせていたのに対し、誘拐犯は6畳間だかの部屋に監禁してTVを見せていたというから、「チープ」という言葉では追いつかないほどの違いである。この事件の速報を聞いて初めに思ったのは、「TV見て寝っ転がっているだけじゃ、理想の妻なんかに...