管理を放棄された県道? 足尾山・一本杉峠(完結編)

一本杉峠から真壁町白井に至る道は、電子国土で黄色マーカーが引かれている。凡例によると県道・主要地方道を意味していて、きのこ山から丸山に至るパラグライダー林道より高規格のはずである。

もちろん、県道が砂利道であっていけない訳ではないが、路面が平らなのは一本杉峠からわずかの間だけで、いつしか沢と道の区別がつかなくなる。

茨城県の常で、こうした道には必ずタイヤ痕がある。地図に載っていない山道でもあるくらいだから、1/25000図に載っている道なので当然ある。ただし、路面の凹凸は激しいし段差も半端ないから、2本見えるけれどバイクのタイヤ痕である。

ともあれ、タイヤ痕を追っていけば麓まで通じているはずである。そして、一本杉峠では一車線の砂利道だったはずが、道幅が狭くなり、路面にも尖った大きな岩が点在するようになる。右左を流れる沢と道との境い目も、だんだんあやふやになっていく。

そしてとうとう、道だったはずの場所に沢が流れていて、タイヤ痕はそこをさけて細い道に入っていく。登山道ともいえないような道幅であり、かつ斜めっているからよくバイクが入れたものだ。

よく見ると、道の両側には石積みの人工的な護岸があるのだけれど、かなり以前から管理を放棄されているようで、崩れた場所や陥没した場所が次々と出てくる。一度など、タイヤ痕が橋もない沢を渡って対岸に続いていた。

(後から調べたところ、この道は県道218号という有名な「険道」だそうだ。)

一時間ほど歩いただろうか。道は左右に分岐する。ここまでも分岐はあったのだが、入ってみると沢にぶつかったり森に入るのであきらめた。このはっきりした分岐が、雨引方面と白井方面と分かれる地点であったようだ。

ここを白井方向に進むと、ここまで心細い登山道だったものがにわかに道幅が広くなり路面も平らになり、やがて採石場が現われる。このあたりからようやく、軽トラぐらいなら入れる道路になった。

ただ、「車両通行不能」の麓側の表示は真壁町白井の人家に入ってからあったから、採石関係者以外に車は入らない道なのだろう。水神や馬頭尊の大きな石碑の横を通ったので、かつては足尾山に向かう人々が通った道のはずである。

民家に出てからがかえって長くて、りんりんロードを経由して真壁休憩所に戻るまで、一本杉峠から2時間以上かかった。この日歩いた距離はGPSによると15.7kmで、筑波近郊にしては長距離であった。

久しぶりにウェルネスパークに立ち寄って汗を流す。なぜかこの日はお年寄りが多く、浴室に二十人以上いただろう。そういう私も、立派なじいさんなのだが。

この日の経過
りんりんロード真壁休憩所(40) 7:30
9:10 きのこ山(527) 9:30
10:30 足尾山(627) 10:35
11:25 一本杉峠(429) 11:30
13:45 真壁休憩所(40)
[GPS測定距離 15.7km]

p.s. 「中高年の山歩き」バックナンバーはこちら

一本杉峠から西側に下りる道には「車両通行不能」の表示がある。けれども茨城県の常で、タイヤ痕が続いている。

十分も歩くと、道路か沢か分からない光景にぶつかる。オートバイはともかく、四輪車は無理。
タイヤ痕を追いかけるが、道幅が究極に狭くなったり沢を渡渉することもある。これで地理院地図の黄色(県道)である。
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