中高年の山歩き 吾国山・館岸山(前編)

今年も春がいつ来ていつ終わったのか分からないような状況で、結露に悩まされ湯たんぽを欠かせない日々からいきなり夏日になった。山歩きには悩ましい気候である。

近場で足の便がいい筑波山にもデメリットがあって、暑くなると登れる状況にないということである。昨年は蜂の大量発生でトレラン大会が散々な目にあったようだし、標高が低いので下界並みに暑い。

暑さもそうだが、筑波山はなにしろ人が多すぎる。それもあって非推奨登山道を選んで登ることになるのだが、人の代わりに虫や蜂、ヘビが出るのもまた勘弁である。

どうしようかなと考えていたら、例の鈴木さんの本に吾国山周辺のことが書いてあった。早いもので、吾国山・難台山を歩いてから4年経つ。久しぶりに歩きたくなった。

ただし、ここを歩くと登山口と下山口が別になってしまうのが不便なところである。まして、4月年金前は一年でもっとも資金繰りがきつい。500円の駐車場代で済むところが、電車賃で3千円近くかかってしまう。

3千円の負担増は厳しいが、なんとかなりそうな目処が立ったので、取り急ぎ準備して行くことにした。前と同じく水戸線の福原から登って、常磐線の岩間に下山する。今回は吾国山から館岸山を歩くことにした。

難台山から下りてくると、田圃をはさんで北に見える山並みが館岸山一帯である。そこを越えると笠間である。1/25000図を見ると採石場のガケ記号だらけで登山道が通じているか心配だが、鈴木さんの本によると三角点を結ぶ登山道があるようだ。吾国山を下りて道祖神峠で難台山の道と分かれる。

2024年4月13日。雨降りや夏日を避けたら土曜日になった。基本的にあまり人は多くない山域なので、大丈夫だろう。実際、朝7時に福原駅で下車した登山客は私だけだった。

道案内にしたがい小山方面に進み、踏切を渡って引き返す。福原駅の駅舎は北側にしかなく、線路の南側は待避線になっている。貨物列車のような車両が止まっていた。

北関東道の下をくぐるあたりから、前方の景色が開ける。ひときわ高いのが吾国山である。山頂に登るとこちら側の景色が開けるから、麓からは吾国山がよく見える。

はじめ舗装道路だったハイキングコースも、田舎道になり林道になり、やがて登山道になる。登山道に入るあたりでトレラン組に抜かれた。傾斜に緩急はあるが基本的に歩きやすい道で、だからトレランの練習にも使われるのだろう。

道は基本的に分かりやすいが、山頂に近づくとロープで仕切られていてどこに進むのか迷う。これはカタクリの養生のため張られているもので、上に向かえばどこを登っても山頂広場に出る。ロープの中には小さな青い花がたくさん咲いていた。朝早いにもかかわらず、見に来ている人達も何人かいた。

午前9時5分、山頂広場着。山頂には神社がありそれほど広くないので、一息つくには山頂前の広場が適している。駅から1時間40分くらい。4年前より15分ほど早く着くことができた。

(この項続く)

p.s. 「中高年の山歩き」バックナンバーはこちら

JR福原駅から歩き始める。北関東道を越えるあたりで前方に見えるのが吾国山。

吾国山の頂上直下は、カタクリの花が養生され遊歩道のようになっている。
吾国山から北方向には景色が開けている。この日こういう景色が見られたのはここだけだった。
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