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半世紀前の話50 蚊帳(かや)・蠅帳(はいちょう)

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もしかすると今でも地域によって使っているのかもしれないが、 子供の頃にあっていまほとんど見なくなったのが蚊帳(かや) である。 親の実家が農家だったので、お盆とかに行くと寝る時蚊帳を吊っていた。そうしないと蚊とか虫が入ってきて刺されるからだが、蚊帳を吊ると結構暑かったのを覚えている。 蚊帳(かや)。昔の家は気密性がよくなかったので、寝ている間に虫が来ないようにするには、蚊帳を吊らなければならなかった。 なぜ蚊帳を吊るのかというと、雨戸はもちろんガラス戸さえ閉めずに開けっ放しにするからで、半世紀前の農家はそれが当り前だった。いまは、農家であっても気密性もあるし断熱材も入っているので、シャッターも網戸もあるし冷房をかけて寝る家も多いだろう。 その頃の農家は畳敷きの部屋のふすまの外に縁側があって、その外にガラス戸と雨戸があった。気密性はほとんどなく、天井付近には隙間があったし、蚊でも虫でもどこかからやってくる。縁側には蚊取り線香を置いてあったけれど、外に置いてあるのと同じである。 蚊帳がなくなったのはベープマットの効果も大きい。 蚊取り線香もベープマットも作っているのは同じ会社(大日本除虫菊=金鳥)で、ベープができたから蚊取り線香の会社がつぶれた訳ではない。戦後まもなく米軍占領下でDDTが撒かれてシラミが少なくなったのはよく知られるが、高度成長期のベープマットとバルサンの効果も大きい。 もうひとつ、昭和30年代はまだまだ火災に対する脅威が大きくて、街中には防火用水が多く置かれていた。虫が寄ってくる場所に水が置いてあるものだから、そこに卵を産んでボウフラになって蚊の成虫になる。蚊もいまよりずっと多かった。 もちろんいまでも貯水池はたくさんあって、公園に行くとヤブ蚊が群れをなしているけれども、住宅街の中に防火用水があることはほとんどない。下水も汚水もすぐ地下だし、庭に池がある家も少数派になった。昔は錦鯉だの何だの飼っている家は結構あった。 蚊帳と同じで昔あっていま見ないのは、 食事の際にお膳に置いてある蠅帳(はいちょう)。 昭和時代の北海道はいまよりずっと涼しく冷房普及率が50%なかったので、旅館や民宿でも30年くらい前まで使っていたように記憶している。 蠅はいまでもどこからかやってくるのだが、昔に比べるとずいぶん少

今月は歯科検診

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歯科のお医者さんは、面倒見のいいところに通っている。なかなか予約がとれないくらい評判がいい歯科で、虫歯の治療で間隔が1ヶ月開いてしまうのが玉に瑕だが、治療が終わっても数ヶ月ごとに検査してくれる。 昔から、人間ドックで血液検査やレントゲンを撮るよりも、定期的に歯の検査をしてくれればいいのにと思っていた。医師会は政治力が強く歯科医師会はそうでもないということだが、歯の検査が体同様に重要であることはいうまでもない。 4年前に糖質制限を始めたのはいろいろ不調になったからだが、その一つが歯の痛みだった。 糖尿病が歯周病を招くことはよく知られていて、 歯の衛生管理がよくないとインシュリンが効きにくくなって膵臓に負担がかかり、毛細血管に血液が回らなくなって歯周病になるという循環する関係であることが分かっている。 かぶせた歯冠の下が虫歯になって、その治療に半年以上かかったのだが、それ以降も定期的に診てくれる。今回は4ヶ月ぶりくらいだが、歯茎の状態を検査して、歯垢をクリーニングして、ときどきレントゲンを撮る。おかげ様で、糖質制限前のような不快な痛みはなくなった。 「歯茎の状態もいいですし、ていねいにケアなさっています」とのことで、出血箇所も少なく歯周ポケットも深くなっておらず、特に問題はなかった。ただ、利き手の側にあたる右下の歯をもっと気をつけて磨いた方がいいのと、歯の隙間に広い狭いがあるので、注意した方がいいそうだ。 「間隔が狭いところはSSSでいいのですが、隙間が目で分かるところはSを使った方がいいかもしれません。 広いところに細かい歯間ブラシを使うと、きちんと汚れが取れない ことがあります。」 デンタルフロスや歯間ブラシがどこのドラッグストアでも買えるようになったのは、それほど前のことではない。私の若い頃は、朝晩と昼食後に歯磨きするくらいでかなり几帳面と言われたのだ。もっとさかのぼれば歯磨き粉で、まさに缶の中に粉末が入っていた。 現代の歯磨きはクリニカなどフッ素化合物配合で、洗口液、デンタルフロス、歯間ブラシは誰でも使うありふれたものである。昔に比べると、世の中全般が歯に注意するようになった。テレビCMで「歯槽膿漏になると歯が抜けます」なんてやっていたが、いまや歯槽膿漏が死語で、歯周病でないと通じない。 半世紀前は「8020運動」といって、80歳で

猪転げ坂から小ピーク5つ6つ先 雨巻山(後編)

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さて、益子いくべ会作成の雨巻山登山マップによると、御嶽山(おんたけさん)から峠までの所要時間は23分である。にもかかわらず、実際には30分近くかかった。というのは、峠までだから下るだけではなく、アップダウンがあるからである。 正直、登ったりまた下ったりを繰り返すうちに、なんだか疲れてきた。御嶽山のベンチでエネルギーゼリーで補給したものの、足りなかったのかもしれない。峠といっても鞍部というより、大川戸への林道にショートカットする道である。 そして、 もうひとつの難所・猪転げ坂(ししころげざか)が現われた。 真ん前にスイッチバックの急坂があるのだが、途中から上は木々に隠れて見ることができない。とはいえ、奥多摩のスイッチバックに比べれば、何ということもない。 はじめは2、3歩進むとスイッチバックだったのが、だんだん間隔が開いて行く。上部では20~30m行ったり戻ったりする。最後は顕著なピークまで登る。でも、猪が転がるほどではなかったような気がする。 しかし、問題はこれからであった。大層な名前の急坂を越えたらほどなく雨巻山かと思っても、なかなか着かない。1/25000図を見れば明らかだが、猪転げ坂の上のピークは453mの独標で、御嶽山と20mしか変わらない。雨巻山は533mである。 雨巻山まで、まだ小ピーク5つか6つある。とはいえ、歩きながらそれは予想していた。この後歩く予定の、三登谷山(みつどやさん)に至る稜線が右から合わさるはずなのに、ちっとも見えてこないからである。 ようやく雨巻山に近づいたのが分かったのは、沢コースとの分岐があったからである。ここにも看板と貼り紙があった。「沢コース下り危険」 「沢を下り滑落、頭部を含む打撲で動けず、防災ヘリを呼ぶ事故がありました。 別ルートを強く推奨します」 6月とあるので、2023年6月のことだろうか。どんな低山であっても滑落のリスクはあり一概に責められるものではないと思うし、状況によって防災ヘリを呼んでもいいとは思う。ただし、それは十分な準備・装備をしていたという前提であって、昼過ぎからヘッデンも持たずに登り、暗くなって滑落というケースだとしたらそれは登山者の心得違いだろう。 この掲示からひと登りでベンチが見えてきた。雨巻山頂である。いくべ会のコースタイムは71分だったが、結局1時間半近くかかり1

リタイア後の検診 ~せいうち日記187

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もうすぐリタイアして満8年になる。現役時は強制的に人間ドックを受けさせられてきたが、リタイアしたらそんなものはない。健康管理は自分で考えなくてはならない。 とはいえ、現役時の人間ドックも、胃X線検査は自主的に未実施にしてきたし、肛門触診とかそういうものも遠慮した。基本的に血液検査と、超音波、心電図、胸部X線くらいであった。 だから、糖尿病で内科のお医者さんに定期的に通っていて、何ヶ月置きにやってくれる検査と変わらない。健康保険も利くから、健保対象外の人間ドックのように割高になることもない。 リタイアした直後は、市で行われる自己負担1000円の特定検診を受けていた。 ところがこの検診たるや腕の悪い看護婦を選んで寄越しているらしく、 2年前、両腕に計3ヶ所の針跡が腫れあがってひどい目に遭った。以来、特定検診は受けていない。 特定検診は税金で行われていて、どこの自治体も検査水準にほとんど関心がない。県の出先である健康づくりセンターに一括外注して、そこがまた親方日の丸の低レベルだから、他では使えない連中を特定検診に出すのである。 検査項目も十年一日で、採血する手間は一緒なのだから詳しくやればいいのに、血糖値やコレステロールくらいしか調べない。眼底検査や胸部X線も、問診でお医者さんが必要と認めた場合だけで、そんなの誰も受けさせてくれない。 まあ、X線は胸部であれ胃であれ被曝していいことはなく、それで詳しく検査できるかというと、たいしたことはできない。「百害あって一利」の「一利」がないのである。問診の医師もモチベーションが低く、質問したところで「調べてみたらどうですか」くらいで済まされる。 よく言われるように、先進国には検診という制度はない。病院の待ち時間が2~3時間、診察2~3分とよく言われるが、検診の問診は数秒である。血液検査で異常値があればすぐ分かるというけれど、異常値の基準そのものがおかしいから、結局のところ再検査を先送りしているだけである。 だから 長年診てくれている内科のお医者さんがいるなら、その方がずっと有意義である。 カルテがあるから過去の数値も残っているし、異常値なのか体質なのかも判断できる。一見の検診医にそこまで期待するのは酷である。 しばらく前は、数年に一度は人間ドックを受けるべきかと思うこともあったけれど、結局のと

この夏の日光はやめとく

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6月に学校やホテルに現れた 中宮祠のクマは7月になっても国道近くから離れない ようで、今度は飲食店に侵入して置いてあった肉をエサにしたようだ。 クマにはクマなりの経済学があるから、同じように労力をかけてリスクを冒すのであればより腹がいっぱいになる方を選ぶのは当然である。そのくらいの頭がなければ、生き残ることはできない。 木に登って木の実を食べても、たいして腹持ちはよくない。それよりも、深夜、飲食店のドアを壊して侵入し、置いてある食糧を食べた方が効率がいい。米櫃でもあればずいぶん食べられるし、肉は大ごちそうであろう。 中宮祠の飲食店なんて、人間が歩いても10~20分の範囲である。ああいう造りの建物にエサがたくさんあると学習すれば、次は他の店にも入ろうとするだろう。学校で先生が何人も見ていてもおじけないのだから、従業員の1人くらい何でもない。 こういうニュースをみると奥さんは「だから駆除しないといけないんだよ。サルだって、煎餅よりカステラ取っていくんだから」とおっしゃる。同感である。なぜ人気商売の日光が、何も手を打たないのか本当によく分からない。 海外旅行だって、治安状況が悪く地元のギャング団がうろうろしていたら、渡航中止勧告が出る。 中宮祠は、ニューカレドニアよりジャマイカよりずっと範囲が狭い。 クマが人を襲う事故はこのところ毎年起きているし、何人か死者も出ている。 環境保護とか希少動物とか言っているから、クマの方も殺されることはないと分かって、縄張りを拡大する行動をとるようになった。みんな熊鈴が鳴ると逃げるならいいが、そうでないクマは一定割合必ずいる。駆除しないと、いずれ人や家畜を襲うようになる。 日光市は何より自然と野生動物が大切です。観光客なんか来なくても構わないんですというなら仕方ないが、海外客の集客にはたいへん熱心で「癒し空間整備」とか言っているのである。クマの縄張りが拡大すれば、いずれ住宅地にも入って来る。クマは、いろは坂の上か下かなんて考えない。住民が困るまで何も対策をとらないのだろうか。 北海道の某町のように、おカネがないので駆除はしません。猟友会に出動も要請しませんと開き直るのなら、世界遺産とか返上してホテルや商業施設の新設も認めなければいい。 いずれにしても、事故が起こるまで、誰かケガをしたり殺されたりするまで何

コース随一の難所・鎖場 雨巻山(中編)

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さて、この日の服装は、半袖のアンダーシャツにモンベルの薄手長袖シャツ、ズボンは十年以上履いている夏物で、下にモンベルのタイツである。 虫が嫌なので夏でも上下長袖 で、これ以上涼しい服装はない。耐えられないような暑い山には行かないようにしている。2024年5月は連休から夏日・真夏日となったが、この日の朝方は20℃を下回る過ごしやすい陽気であった。 御嶽山頂はT字路になっていて、登ってきた方向からみて左に下ると足尾山、右に下ると雨巻山方向である。まず足尾山なので左に進むが、すぐに急傾斜の鎖場である。 筑波山によくあるなんちゃって鎖場やロープ場とは違って、太くて重い金属チェーンである。しかも、距離が結構ある。中間に踊り場があって一息つけるが、登山者が多く混みあっていたら難儀しそうな鎖場であった。 鎖場も急斜面も、登るより下る方が気を使って時間もかかる。左手には巻き道のような踏み跡が見えるのだが、行ってみると滑りやすい急斜面で、結局鎖場を下りることになった。 鞍部まで下りて登り返すと足尾山である。 周囲は木々が繁って展望はない。ベンチも1脚だけ、崩れかけであった。 Googleによると、この近くにタイタニック岩という場所があるらしいが、名前からして絶壁に突き出た岩に違いないので探さなかった。山名標と7番の案内板を写真に撮って引き返す。 鎖場は下るより登る方が安心である。鎖には頼らないのが原則で、ここの斜面もホールド/スタンスは見つけやすい。三点確保に気をつけて登ると、下りよりかなり早く御嶽山頂に着いた。ちょうど9時だった。 山頂をまっすぐ進んで今度は南側、雨巻山に向かう。 すでに標高433mまで来ているから、あとはなだらかな稜線を期待したのだけれど、なかなかそうはいかない。急下降の後は急登坂、緩斜面はわずかしか出てこない。 ただ、地面は筑波山周辺とは違い、比較的柔らかな土が多い。ところどころ木の根が張り出してうるさい場所はあるが、鳴虫山ほどではない。そして、主稜線を進むと頻繁に赤い札、境界見出標が現われる。ここも国有林なのだ。 石柱もよく見る小振りのものだけでなく、三角点のような立派なものもあった。この稜線には独標だけで、雨巻山の他に三角点はないから、国有林か御料林の管理のために作られたものなのだろう。 表示をみると日光森林管理署

印西市長選、立候補は前回2人今回6人

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前回は現市長とN国党の2人しか立候補がなかった印西市長選。今回は候補者乱立が予想され、掲示板も当初8枠しかなかったのに急きょベニヤを貼り替えて16枠を用意したものの、 立候補したのは6人だった。 選挙管理委員会としては、前回同様にN国党が現われて、都知事選みたいに候補者を立てポスタージャックする事態を怖れたものだろうが、結局のところ公示前から選挙運動していた連中が立候補するにとどまった。 選管が用心して急きょ掲示板を大きくした印西市長選。結局、立候補したのは6人。前回は2人だったので乱立といっていい。 私が注目しているのは、昨年選挙があったばかりの印西市議会から3名が辞任して、市長選に立候補したことである。しかも、2人は1期目と2期目で、市議会議員として実績を残したとはとてもいえない。女性だから、若手だから票を集められるだろうと思っての出馬と思われる。(おまけに女性の方は、市議選は自民党から、今回は無所属立候補) もし市議会議員の多くが あの市長ではいかんというのなら、候補を一本化して再選阻止すべき である。ルペンが嫌だからマクロンとメランションが組むというのが政治で、政治家を志すならその程度の腹芸ができなくては適性に欠けると言わざるを得ない。 その点で割りを食ったとしたら市議会議長で、年齢的にも中堅だし市議会での経験もある。もともと木下の地主であり事業主(ライオンズクラブ会長)で、市長お年なんだからそろそろ引退して後進に道を譲ってくださいと言う立場である。 かつての印西市ならこの2人の一騎打ちであったところが、ニュータウンに新住民が流入したので対立候補が5人も立候補してしまった。市議会以外の2人は県議会とコンサルタントで、市長をやる前に印西市のために何かしたんですかという世界である。 現職批判票は5人で食い合う形になるので、これで不利になったのはライオンズクラブ会長である。 もちろん立候補するのは国民の権利だし、それぞれ応援団もいるのでご自由にとしか言えないけれども、 あるいはこれが原因で定額減税の調整給付金手続きが遅れているのかもしれない と思うと、穏やかな気分にはなれない。(早めに手続きすると現市長に有利になるからとかいう理由で) 本来市議会議員というのは、そういう手続きを遺漏なく進めて住民の不利益にならないよう市に働きかけ

体脂肪率を気にしても仕方ない

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5月にジムの体組成計で測ったところ、結果を見てびっくりしたという話を以前書いた。体脂肪率19.0%、体幹部脂肪が7.7kgと、かつて見たこともない数字になっていたからである。 機械の誤作動という可能性もあるので、近いうちにもう一度測るつもりでいた。前回測定から2ヶ月経ったし、ジムも空いていたので今週水曜日に測ってみた。その結果が下表である。 今年の3月頃から「減り期」に入って、体重は前回、今回と減少している。ところが筋肉量、脂肪量、体脂肪率の数字は、乱高下というか、かなりの変動である。 5月は体重が落ちたのに筋肉量が増え、体脂肪率が大幅に低くなった。前回と今回の比較では筋肉量が減って脂肪量が増えているが、前々回と今回を比較すると筋肉量も脂肪量も減って体重も落ちている。これは、これまでの減量に伴う経過とほぼ同じ傾向である。 してみると、 前回の結果はやはり誤作動というか異常値で、今回の方が現実に近い と思われる。それでも体脂肪率は20.4%でこれまでの水準からするとかなり低いし、体幹部脂肪量は9.0kgと10kgを下回っている。いずれにしても、過去十数年なかったことである。 メタボとか言い出して体脂肪率とか脂肪量とか細かく出すようになったのはここ20年くらいのことで、それまでそんなに大騒ぎしていなかった。確かに100kgもあるのは太りすぎだとしても、無理やり標準体重に落とす必要なんてそもそも根拠薄弱なのである。 体脂肪というと、トンカツの脂身のような状態を想像して、なるほどあれは健康によくないと視覚的に納得するけれど、実際には 牛肉のサシとか豚肉でもヒレみたいなもので、筋肉の中に脂肪が多い少ないでは ないのだろうか。だからトンカツの脂身みたく明確に分かれてもいないし、測定のタイミングによって全然違う結果が出てくるのである。 普通に考えて、減量で絞れるのはまず水分なり脂肪であって、筋肉が短期間に2kgも増えたり減ったりするのはおかしい。電気的に測定して間違いないみたいな印象を与えるけれども、実際はさまざまな要因で増えたり減ったりするらしいのである。 だとすれば、測るたびに違う体脂肪率を気にしても仕方がないというのが常識的な考え方であろう。体脂肪率何%以下が正常とか言うのもおかしいし、はっきり言って星占い程度の信頼性だと思う方がよさそう

中高年の山歩き 雨巻山(前編)

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5月下旬は泊りがけで日光の予定だったが、どうも天気がはっきりしない。昨年は予報が晴れだったのに出かけたところ雨で、一泊余計に泊まらなければならなかった。諸物価高騰の折、できればそういう事態は避けたい。 そして今年は逆に、雨予報が晴れになった。ただ、南に梅雨前線がいることは確かなので、泊りがけはリスクが大きい。いろいろ考えて栃茨県境の雨巻山に行ってみることにした。 雨巻山は仏頂山・高峯の西にある山塊で、 足尾山・三登谷山(みつどやさん)などの峰々と連なる。県境とはいえ山頂は栃木県にあり、茨城県は稜線の途中までになる。両県どちらからでも登れる。車を使う場合は駐車場があるのは栃木県側で、茨城県からだと路肩に止めることになる。 仏頂山・高峯はマウンテンバイクに荒らされてひどい状況であったが、雨巻山一帯は模範的ハイキングコースと筑波山系の達人・鈴木さんも言っている。WEBを見ても評判は悪くないので楽しみにしていた。 ただし、千葉ニューからだとやや遠いのがネックである。奥多摩・丹沢は家から3時間以上かけないと登山口にたどり着けないが、筑波山だと2時間かからない。それに慣れてしまうと遠いように思うのだが、泊りがけで行くほどの距離でもないのは確かである。 2024年5月22日水曜日、4時半過ぎに家を出発。 もちろん一般道で、ひたち野うしくからつくば経由。このルートには道の駅がないので、サイクルロードの雨引休憩所で一度休憩して県境に向かう。登山口への県道は一車線しかなく、山道なのに上からスピードを出した車が何台も下りてきて怖かった。 ほぼ3時間かかって大川戸の登山口着。五十台ほど止まれる駐車場がある。ガイドに「釣り堀」とか「流しそうめん」とあるので寂れた雰囲気を予想していたら、最近建て替えられた新しい建物だった。ただし、トイレは仮設である。(筑波山もところによりそうだが)。 休憩ベンチで、朝早くから食事しているカップルがいた。登山前の腹ごしらえだろうか。珍しいことである。確かに一時期ほど暑くなくなって、朝方は涼やかな気候である。 舗装された林道をまっすぐ進むと三登谷山(みつどやさん)方向、喫茶雨巻の建物横から山道を沢沿いに入ると足尾山方向である。この日は、足尾山から雨巻山、三登谷山と時計回りに歩く計画である。広い休憩場所は雨巻山にし

脳は意外と現状を受け入れる

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リタイアしてからもうすぐ満8年になる。8年といえば、結構長い期間だ。最近ふと、リタイア前に気にしていたことのいくつかはたいして気にならないということに気付いた。 例えば、いまお小遣いとして自由に使えるおカネは月に2万円である。そんなに少なくてやっていけるのかと不安に思っていたが、何年か経ってみると何とかなっている。脳は意外と現状に満足するみたいだ。 昔、 マル金・マルビの本に、年収の100分の1が亭主の月の小遣いだと 書いてあった。だから月2万円というのは年収200万円の年金生活として当然のことなのだが、現役時代と比べると何分の1に減っている。リタイア前は心配したのだけれど、それでもどうにかなっている。 毎日会社に行かないので余計なものが目に入らないし、ストレスが少ないので発散する必要もない。そして、おカネをやたらと使っていたことのことをよかったなあと思うこともない。いまの方がずっといい。 威張る訳ではないが、いない方がいい場所・しない方がいいことを見分けることが自分にはできるみたいだ。何回か会社を替わったが、そのたびに必ず、 このまま働き続けてもろくなことはないとアラームが鳴った。 実際、そうなっている。 社会的・経済的な不安なんて実はたいしたことはなくて、いちばん大切なのはストレスなく健康に毎日を過ごすことである。おそらく脳もそれが分かっているのだろう。 おカネがないから、気がついたら外飲みなんて何年もしていない。四国お遍路の時が最後かもしれない。最近は山で前泊することがあってもコンビニか自販機で、おつまみは家から持参である。 泊りがけで山に行くのだって年に数回だし、温泉は日帰り温泉、海外旅行なんてもう十数年していない。かといって、それが寂しいと思うことはない。いまはいま、できることをして楽しむしかない。 家からランニングするのにおカネはいらないし、清掃工場付属スポーツジムは1回420円。 定額減税で少し楽になるかと思ったのになかなか補助金が出ない のが残念だが、月々節約して何とかしよう。 p.s. 老後準備編、バックナンバーは こちら 。 習慣を変えるのはなかなか大変だが、ある程度時間が経つと脳は意外と現状を受け入れるようである。 ↓どれかクリックしていただければうれしいですが、ブログ村は最近広告ばっかりなので、

血液検査、空腹時血糖値は100で現状維持 糖質制限2024年6月(続き)

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3年半前に糖質制限を始めてから、糖尿病の薬が格段に減った。減ったというよりも、現在糖尿病の薬は飲んでいない。高脂血症薬のアトルバスタチンだけである。 血液検査も毎月から2ヶ月置きになり、現在は半年ごとである。 その半年に1回が、7月はじめであった。以前は血液検査の前に節酒・減量を心がけていたけれど、最近は間隔が長いので少々感じがつかめない。6月下旬から、アルコールを控え目にして検査に備えた。 さて、検査前には朝食を摂らないというのが常識だが、現役の頃から朝食抜きだと体調が悪くなる。だからリタイア後は朝食を朝一番で食べて、昼を抜いて午後検査に行くことが多かった。昼抜きは意外とお腹も空かないし、体調も悪くならない。 ところが今回は、前の日の夜からしばらく食べなくても大丈夫という感触があった。なぜそう感じたのかよく分からないが、朝を抜いても問題ないと体が言っている。 家の夕食は午後4時である。 診察開始の9時に受けたとしても17時間食事抜きである。 現役時の人間ドックでも12時間くらいだったから、結構長い。でも、朝一番は避けて(手足口病とかが多いみたいだから)9時半過ぎに行ったのだけれど、腹が減って我慢できないという感覚はなかった。 これは検査後の話になるが、帰ってから19時間ぶりにお昼を食べたのだけれど、いつもどおりグラノーラと、パイナップルを乗せたヨーグルトだけしか食べなかった。これまでは2食分とまではいかないものの、1.5食分くらい食べていた。 さすがに朝食抜きの影響は避けられず、午後はだるくて仕方なかったけれど、間食しないで夕飯になったから、結果的に抜いた朝食分のカロリー・糖分は摂らなかったことになる。 採血してその場で分かるのは、空腹時血糖だけである。普段は約8時間、今回は約18時間食事抜きだが、 血糖値は100。前回は99、前々回も99だからほとんど変わらない。 体内で調節しているので、変わらないというのは悪いことではない。 さて、今回の検査は今年春の「減り期」以来初の血液検査である。今回の「減り期」で、体重は85kg台から82kg台に約3kg減少している。その結果、スポーツジムの体組成計測定で体脂肪率が20%を割るなど数値が格段に改善した。 内臓脂肪が落ちているなら、肝臓や腎臓関係も負担が減って数値もよくなっているかもしれ