年金生活と酒、最近の状況
約5年前、 2020年12月に「年金生活と酒」という記事 をupした。当時、すでに年金生活に入ってはいたものの、いまのように食品や家庭用品、エネルギー価格が軒並み急騰するなんてことはなく、まだ心安らかに年金生活を送れていた。 記事にあるように、当時はワインを3グレードに分け、その時々のシチュエーションに応じたボトルを開けていた。しかし今となっては、3グレードの下にもう1ランク、さらに安いワインを加えなくてはならなくなった。 大きな理由は、円安がどんどん進んだ結果、かつて2,000円で買えたワインが3,000円を軽く超すようになったことである。ムーラン・ディッサンやドメーヌ・パケのシャルドネがそうなってしまった。いまだに2,000円で買えるワインは、残念ながらそういう味である。 もう一つの理由は、年金生活がいよいよ苦しくなった結果、いまや普段飲みのワインは1,200円程度、時には800円以下になってしまったことである。時々奥さんから、「飲む回数を減らせばいいじゃない」と言われるのだが、そうはいかないのが悲しいところである。 --------------------------------------------------- ワインは大きく分けて3つのグレードで区別している。 第一はイベント用 で、クリスマス、結婚記念日、自分と奥さんの誕生日の年4回である。 いまのところ、サラリーマン時代にプリムールで安く仕入れておいた在庫があるので何とかなっているけれども、普通に買うと1本1万円以上するので、年金生活者にはふさわしくない。王侯貴族か外務省大使館員並みの贅沢である。 第二のグレードはうれしいことめでたいことがあった時用 で、1本5,000円くらいである。お遍路から無事に帰ってきたとか、家具とか耐久消費財を新調したとか、子供たちが帰ってきた時に開ける。 10年くらい前までは、クレール・ミロンとかダルマイヤック、パゴデ・ド・コスといった銘柄がこの値段で買えたのである。すべてワンランク上のお値段になってしまった。コスだとひとつ下のメドック・ド・コス、あとシャトー・グロリアくらいだが、こちらもまた値上り傾向にあるのは悲しいことである。 それ以外のいわゆる普段飲み用が第三のグレード である。口に合えば値段は安くてもいいのだが、ワインほど値段と味が連動するものはな...