終盤にようやく景色が開けた 燕山中腹一周(完結編)
チェーン封鎖地点からしばらく進むと、 右手の樹間から景色が開けてきた。見えるのは雨引山方面である。 雨引山から燕山の稜線で、このように景色が開けた場所は記憶する限りない。 稜線から少し離れてこういう眺めが見られるとは意外だった。雨引山から燕山はいったん稜線が下がって、向こうの景色が見える。ということは、関東ふれあいの道はかなり標高を下げているということになる。 と同時に、方向に間違いなく西に向かって歩いていることが確認できた。いま歩いている燕山中腹道は稜線の下がったところよりずいぶん高いが、それでも自転車のタイヤ痕が続いている。おそらく、このまま関東ふれあいの道まで続くものと思われた。 とはいえ意外と稜線まで遠く、その前に登山道は分岐して右に伸びる道がある。1/25000図にもみんなの足跡にも載っていない(鈴木さんの本にもない)道だが、どこに通じているのだろうか。 やがて傾斜のないトラバース道になり、 向こうから登山者が歩いてきて関東ふれあいの道に合流した。 考えていたのとは違って、稜線上にはっきりした分岐があった。急登の始まる地点よりかなり前である。 ふれあいの道に合流すると、例のタイヤ痕でえぐれたすべりやすい道である。タイヤ痕は自転車タイヤの幅しかないので登山靴だと狭くて歩けないし、そこを外すと滑ってどうしようもない。特にここを下る登山客には迷惑なタイヤ痕である。 思うに、いま私が歩いてきた道をMTBで来て、ふれあいの道で急降下するのだろう。かなり危険だが、それでますます道がえぐれてしまうものと思われた。だから、三本杭に「二輪車通行禁止」と書いてもほとんど意味がなく、看板を出すのならいま来た道であろう(「みんなで環境保護」の立札あたり)。 つるつるの坂道は歩行者すれ違い困難で、登りの人をお待たせしてしまった。坂道が終わると三本杭で、案内看板や二輪車通行禁止の立札がある。稜線から外れて10mほど進むと、東飯田林道の支線に出る。 ここからは以前も通った道で、ほどなく林道の本線に出る。1時間弱で花の入公園に戻った。お昼少し前だったが、まだ駐車場は半分くらい空いていた。しかし、 帰りにゆりの郷に寄ったら駐車場が満杯だったから、さすがゴールデンウィーク。 筑波山はさぞかし人が多かったんだろうと思った。 この日の行程 花の入公園(105