具合が悪くて自宅入院

先週来体調を崩して、家の中で入院生活をしているような毎日である。

実際に入院したのは約40年前、胆石の激痛で救急車で運ばれた時で、ずいぶん前のことになった。入院したからといって医師や看護婦がずっと診ていることはなくて、他の患者と一緒にベッドで安静にしているだけである。

食事以外はほとんど横になり、一日に何回か痛みが来るとじっと耐え忍んでおさまるのを待つ。点滴をしていないだけで、まさに入院しているのと同じ生活である。具合がいいとパソコンを打ったり本を読むこともできるが、そんな時間は一日のうち数時間しかない。

体調がよくない時のブログ記事を探していたら、3年半前の帯状疱疹のことが出ていた。今回の痛みは、その時の後遺症の可能性が大きいと自分では思っている。以下は2021年10月の記事。 

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奥さんの2回目のコロナワクチン接種と前後して、私の方にトラブルが発生してしまった。なんと、帯状疱疹に罹ってしまったのである。

帯状疱疹は子供の頃の水ぼうそうウィルスが体内に潜伏して、それが何かのきっかけで再び活動し始めるものである。3人に1人が罹るといわれ、発症年齢は50代以降に集中しているが、迂闊にもそうしたことはほとんど知らなかった。

きっかけとなるのは、過労、ストレス、他の病気による体力低下等であるが、もっとも大きいのは老化であるとされる。だから、若い年齢層で発症が少なく、50代を超えると増えるのである。

原因の考察(10ヶ月間行っている糖質制限との関係など)は別の機会に書くことにして、今回は実際に罹ってから回復するまでの経過を中心に書いてみる。

毎朝の体重・血圧測定の結果をExcelに入力しているが、9月15日のメモに「頭が少しちくちくする」と書いてある。全く気付かなかったが、この時点で帯状疱疹が活動し始めたものと考えられる。

翌16日、依然として頭がちくちくする。奥さんにそう言うと、「何かに刺されたみたいに腫れてるよ」。鏡を見ると、細かいぶつぶつが眉毛の上あたりに出来ていて、頭の中にもそれらしきものがある。

「毛虫に刺されたんじゃないの。広がるようだったら医者行った方がいいよ」と奥さん。確かに数日前から散歩の範囲を旧本埜村地域に広げていて、蜘蛛の巣をはらったり虫に刺されそうな一帯も歩いている。ただ、帽子もかぶっているし頭を刺されることはあまりないはずだが。

その晩はよく眠れず、起きて鏡を見るとぶつぶつが広がっている。眉毛の上からこめかみにかけて、頭の中も別の個所に広がっている。6時予約開始の皮膚科に予約を入れて、午前中のうちに診てもらった。

先生は診たとたん「帯状疱疹ですね。痛むでしょう。ちょっと場所がよくないかな」とおっしゃる。ウイルス検査や尿検査、血液検査をして、頭と額に薬を塗り、4日後の火曜日に来るように言われる。処方された飲み薬や塗り薬は結構あって、4日分で5千円弱かかった。

「すぐには効きませんし、痛くなって広がると思いますが、きちんと飲み続けてください。悪くなって入院するケースもあるので、気をつけて」と念押しされた。その言葉どおり、その日の午後からさらに痛くなった。夕方には、歩くたびに頭に響くようになった。

飲み薬には、鎮痛剤やビタミンB12、肝臓を守る薬などがあるが、もっとも高い薬はアメナリーフという抗ウイルス薬である。帯状疱疹では、発症した直後から抗ウイルス薬を飲むことにより、早期回復と後遺症の予防を図ることができる。

読んでおくよう渡されたプリントには、顔や頭の発疹はウイルスが三叉神経に入って起きたもので、視覚障害、聴覚障害、顔面神経障害の原因となると書いてある。先生が場所がよくないと言ったのはそういう意味だったのだ。

この日、奥さんは夕方までのパートだったのだが、毛虫ではなく帯状疱疹だとメールしておいたので、たいそう心配して帰ってきた。

普段は「痛い」といっても大げさに言ってるだけだと相手にしてくれないのだが、この日は薬を付けたりガーゼを絆創膏で貼り付けたりするのを手伝ってくれた、頭の上の方なので、自分では見えにくい場所なのである。

帯状疱疹は子供の頃の水ぼうそうウイルスが体内に潜伏し、それが何かのきっかけで活性化して帯状疱疹になる。老化や過労、ストレスがきっかけになるとされる。(図表出典:マルホHP)
帯状疱疹と聞いたからなのか、それとも痛む時期だからなのか、薬を飲み始めたその晩が一番痛かった。患部をさわると痛みが増すようだ。就寝前の薬は抗うつ薬にも使われる薬で鎮痛作用もあるとのことで、痛いと思っている間に寝入ったようだ。

翌朝起きてガーゼを取ると、発疹はさらに広がって腫れもひどくなっている。「すぐには薬は効きませんし、発疹もまだ広がるし痛みも強くなるかもしれません」と先生の言った通りである。

いただいたプリントに安静にするよう書いてあるので、本を読んだりパソコンをしたりいつもと同じと軽く考えていたが、とんでもない話だった。細かい字を見ているとすぐに目が痛くなり、それが神経を通じて頭に電流が流れるほど痛いのだ。

特に痛むのは左のこめかみから眉のあたりで、腫れているものだから目が開けにくい。不定期に電流が流れるように痛んで、頭のてっぺんから鼻や目の奥、奥歯のあたり、のどまで痛い。目をつぶって横になっているのが一番楽で、本もパソコンも全然無理だった。

帯状疱疹が発生する部位としては頭・顔は約2割、半分近くが腹部とか背中である。よく出てくる写真もそのあたりなので、帯状疱疹とは腹とか背中にできるものだと思っていた。3人に1人が罹患し、発症年齢も50代以降になると急増するという。なぜこの病気に、ほとんど関心がなかったのだろう。

土日月の3連休、天気もよくてお出かけ日和だったが、部屋で横になっている他なかった。土日は競馬中継、月曜日はNFLがあったのがせめてもの救いで、10分TVを見て20分休んでを繰り返した。痛みが引くのを待っていたら1時間経ってしまったこともあった。

明けて火曜日に通院である。4日前に細かいぼつぼつだった発疹が、水ぶくれになって一部は破れている。範囲も広がって頭や額が赤くただれひどい状態である。痛みがつらいので、痛み止めを増やしてもらう。タリージェという薬で、神経に直接作用するということである。

目の上の腫れもひどいので、眼科にも行くよう指示がある。翌日眼科に行くと、「帯状疱疹は目には来ていない。アレルギー性点眼薬を出しておきます。目に異物が入ったようなゴロゴロ感があるようでしたらすぐに来てください」ということであった。

眼科を受診した次の日は23日秋分の日。発疹から8日、薬を飲み始めて7日目で、ようやく電流の走るような痛みはなくなった。発疹も水ぶくれは残るもののかさぶたになっている場所もあり、薬をつけてくれる奥さんによると範囲も狭まっているようだ。

ただ、電流は走らないもののずきずきする痛みはこめかみを中心に残っていて、薬が切れるせいなのか夜中から朝方に痛くなる。痛くない時間もあるので、鎮痛剤のカロナールを時間をずらして飲む。

このカロナールはアセトアミノフェンという薬品で、帯状疱疹用に使われる。ロキソニンを帯状疱疹初期に使用すると、髄膜炎等のリスクがあるということである。

24日の通院日には発疹周辺の腫れが引いて、目が開けやすくなった。少しの間なら本やパソコンを見られるようになったのもありがたい。この日までで、抗ウイルス剤の処方はなくなった。WEBによると、抗ウイルス剤は原則7日間のようだ。

この抗ウイルス剤がなくなることで、薬局への支払いが2千円ほど安くなった。ずいぶん高い薬だったのである。抗ウイルス剤がなくなるのと併せて、鎮痛剤がカロナールからロキソニンに代わった。ロキソニンなら家にも在庫があるので、痛い時に追加で飲むことができる。少し気が楽になった。

p.s. せいうち日記のバックナンバーはこちら


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