日光で雨に降られる 久しぶりのレインウェア ~せいうち日記186

今週の日・月は山歩きする予定で日光に宿をとったにもかかわらず、初日昼過ぎから雨になり翌日午前中も降り続いた。予定変更せざるを得ずその日はマラソン大会の下見に行くことにしたのだが、天気予報に裏切られるのは2年連続である。

当日朝の予報でも「夜になると雨のところがあるでしょう」だったのだが、登っている途中で早くも女峰山が見えなくなったので、これは昼過ぎには雨だと思っていた。丹勢山の頂上まではなんとか大丈夫だったが、下山途中に降り出した。

木立の中で身支度できたものの、林道には遮るものもなく、まして土砂降りである。当日の日光市の降水量は15時台で8mm程度だけれど、13時台から降っていたし少なくとも20~30mmのように思われた。

リタイアしてからは天気を選んで山に行っているのに、この始末である。そういえば、防寒以外の目的でレインウェアを着たのは2019年の四国お遍路以来。四国お遍路は毎年のように雨だったが、2019年は五色台の白峯寺・根香寺で土砂降りに遭った。

そもそもこの時期を選ぶのがよくないし、日光はただでさえ天気が読めない。とはいえ、夏になると虫が多くて悩まされるし、秋は早いうちから雪である。アプローチが長いのでどうしても日が長い時期を選びたくなるし、そうなるとこの時期になるのである。

降り出したのがキノミ平分岐の前あたりで、ほどなく路面がよくなったのは幸いだったが、傘の中に羽虫やらアブやら入ってくるのが鬱陶しかった。往路では山道を通って笹薮だったので復路では林道を歩いたが、これがまたえらい遠回りで苦労した。まあ、同じ高さを下りるのだから、どちらも大変だったという話ではある。

四国遍路は区切り打ちでも10日とか2週間という長期日程だから、途中で降られるのはある程度仕方がない。とはいえ「遍路転がし」と呼ばれる焼山寺や大宝寺、岩屋寺、横峯寺あたりはすべて雨。それも豪雨で、だいぶ苦労して厄払いすることになった。

それに比べると山歩きは1泊とか2泊で、予定のとりにくい現役時代はともかく、リタイアしてからは天気を選んで行くようにしている。それでも、2018年の上高地のように、3泊目の夜から大雨になることもある。

雨具とか非常食、ツェルトなどの緊急用品は使わないのが一番である。使う羽目に陥ったのは幸い雨具ぐらいのものだが、いざ使う段になっても持ってきてよかったとは思わない。なぜこんな日を選んでしまったんだと自らの不覚を恨むだけである。

そして、あればよかったと思うものは必要なときには絶対にない。エネルギーゼリーを持つようにしたのはカロリーメイトが食べられないくらいバテてしまったからだし、予備の水は必要な時に限ってないときている。

そういうことが一度でもあると、次から荷物の中に予備の水とかエネルギーゼリーを持つようになる。そうやって荷物が増えて、毎回の山歩きで結局使わなかった荷物は3~4kgあるような気がする。

つまり、背負ってきた荷物の半分近くは使わない荷物ということになるが、それをムダだとみるか必要な装備とみるかである。昔の山岳部員は必要な装備とみるから、下級生は30kgとか背負わされて登山が嫌いになったんだろうと思う。

いまは用具全般軽量化して、地図やコンパスはスマホで代用できるようになった。10kg程度背負って歩けなければ山に行くなという話だろうし、こうして時々必要になるのも仕方のないことなのかもしれない。

p.s. 「せいうち日記」、バックナンバーはこちら。もう180回になりました。

月曜日の朝は、ホテルのロビーから目の前の中禅寺湖が見えないほどの濃霧で雨降り。予定変更してマラソン大会の下見に向かうことにした。

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