国有林管理道で道迷い 燕山中腹一周(前編)

ゴールデンウィークは混むのが嫌なので出かけないことにしているのだが、今年は急に暑くなってランニングにも向かなくなってきたし、GW明けから天気が崩れる予報である。

さいきん気候が変なので、このまま梅雨に入ることだってないとはいえない。GW中は日本から西に1000km晴天域が続いているそうで、せっかくなので山に行くことにした。

とはいえ、道が混むので遠出はできないし、もちろん電車もダメ。近場だと筑波山だが、混む時はつつじヶ丘まで車が動かないくらい混む。いろいろ考えて、花の入公園から燕(つばくろ)山を選んだ。

さすがにこの山が人であふれることはなさそうだが、道は混む可能性が大きい。午前3時に起きて4時出発、6時に歩き始めて午前中に下山という計画を立てた。これなら、混む前に帰途につくことができるだろう。

2024年5月4日土曜日、ひたち野うしくから学園東通りを経て、渋滞なしに花の入公園着。まだ6時前で、一番乗りだった。身支度して6時5分出発。2年前にはつばくろ山への登山口が分からず撤退したが、その後何度も来ているのでそんなことはないだろう。

いくつかの分岐を分けて、東飯田林道は続く。このまま林道を進んで三本杭方向への分岐まで行くべきだったのだが、みんなの足跡をみると林道の迂回部分をショートカットする道をみなさん歩いているようだ。せっかくだから、そこを歩いてみよう。

257独標まで数百m迂回するので、ここを歩ければ随分距離を短縮できる。そう思ったのがケチのつき始めで、国有林管理道は行先表示がないので、もっと用心深く進むべきだったのだ。

それらしき管理道分岐から国有林に入る。中に入ると道は相当にしっかりしていて、砂利の敷いてある東飯田林道ほどではないが道の形ははっきりしている。人が入っているのも確かで、両側の木にペンキで何か記号が書いてある。

ただ、途中でかなりの急傾斜が出てきたのと、なかなか林道に出ないのが気になった。20分ほど歩いただろうか。気になってスマホで現在場所を確認すると、なんと全然林道とは違う方向に進んでいる。

なぜこんなことになってしまっただろう。影が左方向に伸びていたから北に向かっているとばかり思っていたけれど、進んでいるのは南西である。確かにまだ午前6時だから普段とは違う向きだろうが、それにしてもひどい間違いである。ときどき奥多摩で秩父に進んでしまう人を「何やってるんだ」とは言えない。

いちばん近い林道復帰は、三本杭より燕山寄りに出ることになるが、そもそも管理道そのものが細く心細い。入った直後のような登山道規格ではなく、踏み跡にもならないくらいである。

左右の尾根を登ろうと試みるが、傾斜が急なうえに滑りやすく手がかりになるものもない。標高差100mはもったいないけれど、分岐点まで戻るしかない。幸い、来た方向のログはスマホに残っている。

ところが、登る時には何とか登れた急坂が、滑って下れないのである。仕方なく後ろ向きで、かつ両手を地面に付けた状態で下らなければならなかった。

ショートカットのつもりが、林道まで戻ると1時間経っており、せっかくの早出メリットがなくなってしまった。林道に戻って少し登るとチェーンが引いてある車両通行止地点である。この近くに2、3ヶ所それらしき分岐があったけれど、とてもじゃないが試す勇気はなかった。

(この項続く)

p.s. 「中高年の山歩き」バックナンバーはこちら

「みんなの足跡」のショートカット道かと思い、国有林管理道に入る。これが大失策で、ここまで戻ってくるのに1時間かかった。
他の登山道と大差ないのは筑波山と同様。ただし、ここから急坂となり道も定かでなくなる。
ようやく復帰して東飯田林道に復帰する。チェーンの近くと少し先にそれらしき分岐があったが、さすがに管理道に入る勇気はなかった。

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