この夏の日光はやめとく

6月に学校やホテルに現れた中宮祠のクマは7月になっても国道近くから離れないようで、今度は飲食店に侵入して置いてあった肉をエサにしたようだ。

クマにはクマなりの経済学があるから、同じように労力をかけてリスクを冒すのであればより腹がいっぱいになる方を選ぶのは当然である。そのくらいの頭がなければ、生き残ることはできない。

木に登って木の実を食べても、たいして腹持ちはよくない。それよりも、深夜、飲食店のドアを壊して侵入し、置いてある食糧を食べた方が効率がいい。米櫃でもあればずいぶん食べられるし、肉は大ごちそうであろう。

中宮祠の飲食店なんて、人間が歩いても10~20分の範囲である。ああいう造りの建物にエサがたくさんあると学習すれば、次は他の店にも入ろうとするだろう。学校で先生が何人も見ていてもおじけないのだから、従業員の1人くらい何でもない。

こういうニュースをみると奥さんは「だから駆除しないといけないんだよ。サルだって、煎餅よりカステラ取っていくんだから」とおっしゃる。同感である。なぜ人気商売の日光が、何も手を打たないのか本当によく分からない。

海外旅行だって、治安状況が悪く地元のギャング団がうろうろしていたら、渡航中止勧告が出る。中宮祠は、ニューカレドニアよりジャマイカよりずっと範囲が狭い。クマが人を襲う事故はこのところ毎年起きているし、何人か死者も出ている。

環境保護とか希少動物とか言っているから、クマの方も殺されることはないと分かって、縄張りを拡大する行動をとるようになった。みんな熊鈴が鳴ると逃げるならいいが、そうでないクマは一定割合必ずいる。駆除しないと、いずれ人や家畜を襲うようになる。

日光市は何より自然と野生動物が大切です。観光客なんか来なくても構わないんですというなら仕方ないが、海外客の集客にはたいへん熱心で「癒し空間整備」とか言っているのである。クマの縄張りが拡大すれば、いずれ住宅地にも入って来る。クマは、いろは坂の上か下かなんて考えない。住民が困るまで何も対策をとらないのだろうか。

北海道の某町のように、おカネがないので駆除はしません。猟友会に出動も要請しませんと開き直るのなら、世界遺産とか返上してホテルや商業施設の新設も認めなければいい。

いずれにしても、事故が起こるまで、誰かケガをしたり殺されたりするまで何もしないというのであれば、当分日光に出かけるのはやめておくのが賢明だろう。事情を知らない海外客を目当てにカネだけ落としてほしいならば、そういう人達で盛り上がってくれればいいと思っている。景色がいい場所は日光だけではない。

p.s. 「中高年の山歩き」バックナンバーはこちら

7月に入っても、中宮祠のクマは国道近くをうろうろしている。この夏の日光は避けるのが賢明なようだ。
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