沖縄で冒険
このところ、台風が沖縄・奄美方面に向かって行くので、天気予報で南西諸島の映像がよく映される。沖縄は全国でも一番遅く訪れた県のひとつで、仕事で日帰り出張(!)したのが最初だった。
その後、仕事でもプライベートでも何度か行ったのだが、年金生活に入ってからとんとご無沙汰である。面白い料理がいっぱいあって泡盛もうまいのだが、なにせおカネがかかる。1シーズンのマラソン大会の参加費を足したよりもっと多い。
以下は2009年7月、15年前の記事である。
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沖縄にプライベートで行くのは初めてである。大体の地理は理解しているつもりだけれど、ひとに連れて行ってもらってばかりなので土地勘はほとんどなく、地図も持たないで歩き回ろうというのはかなり無謀である。それはそれとして、事件(?)は勝連から次の目的地である北谷(ちゃたん)に向かうところで起きた。
勝連は沖縄中部の東海岸、北谷は西海岸である。沖縄のバスはたいてい那覇との往復路線なので、中部を横断する路線バスはない。バス停の路線図をみると、那覇行きに乗ってコザで下りると、そこから北谷に向かうバスがあるようだ。1時間に1本くらいしかないバスがちょうど来たので、とりあえずコザまで移動する。
コザのバス停で下りたけれども、はて、北谷行きの路線など見当たらない。もしかすると違う停留所があるのかもしれないと思って、手前の十字路に戻って探すと、案の定違う方向に別の停留所があった。そこまで行って時刻表をみると、なんと、北谷行きのバスは朝と夕方しか出ていないのであった。
次のバスは3時半、いまの時刻は1時過ぎ、まだ2時間以上ある。困ったなあと思っているうちに、違う行先のバスが来て、私を見てドアを開けた。仕方がない。分岐点まで乗って、後のことはそれから考えよう。
バス停を3つか4つ行く間に、次の交差点を右に折れると北谷という表示が見えた。バスはどうやら直進するようだ。あわてて下りる。北谷まで何kmという表示がないのが気がかりだが、とりあえず方向は合っているようなので歩くことにする。みるとタクシーもそこそこ走っているので、いざとなったらタクシーという手もある。
交差点から標識どおりに右に折れる。おそらく北方向に向きを変えたと思われた。衣料品を扱っているお店が続く通りで、米軍基地が近いためかラージサイズが多い。何軒か行くと、”48 POLAMALU”とか”18 MANNING”とかNFLユニフォームを飾ってある店をみつけた。中に入って値段を見てみると、”US$300”と貼ってある。おお、$建てですか。
しばらく行くと大きな通りにぶつかった。標識によれば、北谷は左、西方向である。さらに歩く。すると、大きな道路は高速につながっていて、沖縄南インターというらしい。このあたりまで来るとタクシーはほとんど見当たらず、自家用車かトラックである。もしや、車でしか移動できない距離を歩いているのではないか、と不安になる。
ちょうど目の前に「沖縄そば」の店がある。まだ歩き始めて20分くらいだから、引き返すなら今のうちである。そーきそばとオリオンビールを注文して、さっきデジカメで写したバスの路線図を拡大して見てみる。
沖縄南インターから北谷まで、バス停で5つか6つのように見える。そのくらいであれば、なんとか歩けるはず。沖縄そば屋を出る頃には雲が開け、外はまぶしいばかりの日差しである。チャージャースCapとサングラス、日焼け止めもつけて紫外線対策をとってはいるものの、相手が真上から照らす亜熱帯の太陽ではかなり心細い。
高速の脇を抜け、運動公園の横を延々と歩く。さっき飲んだビールはすぐ汗になって出てしまった。運動公園を過ぎたあたりで、米軍・カデナエアベースの正門が見える。そして、気がついた。人の住んでいないところにはバス停はない。周囲が基地の敷地ということは、バス停の間隔は非常に長くなっているのではないか。
那覇市内。国際通りから牧志公設市場に入ったあたりの街並み。
U.S.Air Force Kadena Air Base。この青空と、真上から照らす太陽(自動車の影)は、さすが沖縄。
その後、仕事でもプライベートでも何度か行ったのだが、年金生活に入ってからとんとご無沙汰である。面白い料理がいっぱいあって泡盛もうまいのだが、なにせおカネがかかる。1シーズンのマラソン大会の参加費を足したよりもっと多い。
以下は2009年7月、15年前の記事である。
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沖縄にプライベートで行くのは初めてである。大体の地理は理解しているつもりだけれど、ひとに連れて行ってもらってばかりなので土地勘はほとんどなく、地図も持たないで歩き回ろうというのはかなり無謀である。それはそれとして、事件(?)は勝連から次の目的地である北谷(ちゃたん)に向かうところで起きた。
勝連は沖縄中部の東海岸、北谷は西海岸である。沖縄のバスはたいてい那覇との往復路線なので、中部を横断する路線バスはない。バス停の路線図をみると、那覇行きに乗ってコザで下りると、そこから北谷に向かうバスがあるようだ。1時間に1本くらいしかないバスがちょうど来たので、とりあえずコザまで移動する。
コザのバス停で下りたけれども、はて、北谷行きの路線など見当たらない。もしかすると違う停留所があるのかもしれないと思って、手前の十字路に戻って探すと、案の定違う方向に別の停留所があった。そこまで行って時刻表をみると、なんと、北谷行きのバスは朝と夕方しか出ていないのであった。
次のバスは3時半、いまの時刻は1時過ぎ、まだ2時間以上ある。困ったなあと思っているうちに、違う行先のバスが来て、私を見てドアを開けた。仕方がない。分岐点まで乗って、後のことはそれから考えよう。
バス停を3つか4つ行く間に、次の交差点を右に折れると北谷という表示が見えた。バスはどうやら直進するようだ。あわてて下りる。北谷まで何kmという表示がないのが気がかりだが、とりあえず方向は合っているようなので歩くことにする。みるとタクシーもそこそこ走っているので、いざとなったらタクシーという手もある。
交差点から標識どおりに右に折れる。おそらく北方向に向きを変えたと思われた。衣料品を扱っているお店が続く通りで、米軍基地が近いためかラージサイズが多い。何軒か行くと、”48 POLAMALU”とか”18 MANNING”とかNFLユニフォームを飾ってある店をみつけた。中に入って値段を見てみると、”US$300”と貼ってある。おお、$建てですか。
しばらく行くと大きな通りにぶつかった。標識によれば、北谷は左、西方向である。さらに歩く。すると、大きな道路は高速につながっていて、沖縄南インターというらしい。このあたりまで来るとタクシーはほとんど見当たらず、自家用車かトラックである。もしや、車でしか移動できない距離を歩いているのではないか、と不安になる。
ちょうど目の前に「沖縄そば」の店がある。まだ歩き始めて20分くらいだから、引き返すなら今のうちである。そーきそばとオリオンビールを注文して、さっきデジカメで写したバスの路線図を拡大して見てみる。
沖縄南インターから北谷まで、バス停で5つか6つのように見える。そのくらいであれば、なんとか歩けるはず。沖縄そば屋を出る頃には雲が開け、外はまぶしいばかりの日差しである。チャージャースCapとサングラス、日焼け止めもつけて紫外線対策をとってはいるものの、相手が真上から照らす亜熱帯の太陽ではかなり心細い。
高速の脇を抜け、運動公園の横を延々と歩く。さっき飲んだビールはすぐ汗になって出てしまった。運動公園を過ぎたあたりで、米軍・カデナエアベースの正門が見える。そして、気がついた。人の住んでいないところにはバス停はない。周囲が基地の敷地ということは、バス停の間隔は非常に長くなっているのではないか。
那覇市内。国際通りから牧志公設市場に入ったあたりの街並み。
U.S.Air Force Kadena Air Base。この青空と、真上から照らす太陽(自動車の影)は、さすが沖縄。
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