中高年の山歩き・養老渓谷
マラソンの28年ほどではないが、山も30代の頃歩いた後、20年近くのブランクがあった。再開したのは2012年、以来、ブログで「中高年の山歩き」シリーズを連載している。
再開第一弾は養老渓谷。房総半島の真ん中あたりにある、山とか谷というより高原である。それでも過疎化は避けがたく、アクセスする小湊鉄道もいすみ鉄道も、本数も少なくすぐ不通になる。
房総は標高は低いけれど山深く歩いていて飽きないが、アクセスが不便なのと冬くらいしか歩けない(すぐにヒルの季節になる)ので、さいきん足が遠のいている。廃墟が次々増えるのと、登山道が廃道化しつつあるのも気になった。
以下は2012年3月の記事。もう12年も前のことになってしまった。房総の山で会ったお年寄りの方々は、いまでもお元気だろうか。
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4月以降時間に余裕ができる目処が立ったのはいいけれど、ここしばらくの激務で、体が大丈夫か心配である。終電後に家まで歩いたのは7年前、沖縄で炎天下を歩いたのだって3年前のことである。何をどうするにしても、基本となるのは体力と体調、という訳で、長距離を歩いてみることにした。
千葉県は高い山がないため、歩くとすると南房総の丘陵地帯。紅葉の季節ではないが、養老渓谷から大福山まで歩いて、帰りは逆方向の上総亀山に抜けることにした。目の子で約16km、約4時間の行程となる。
JR五井で乗り換えて、小湊鉄道に乗り換え。ここから養老渓谷まで約1時間。昔は小中学生で一杯だったが、この日は中高年層で一杯である。いまどきハイキングする人なんているのかなと思っていたが、立っている人が半分くらいいるのには驚いた。隣に座ったおば(あ)さん方は1時間の車中でずっとしゃべっていた。iPODを持って来るべきだったと反省。
考えてみるとこのあたりに子供達を連れてきたのは二十年近く前だし、その時は車を運転してきたから電車には乗っていない。今回電車にしたのは、現在の体力を考えると、10km以上歩いた帰りに運転するのは非常にきついし危ないと思ったからである。これからのレジャーは、安全第一を心がけなくてはならない。
さて、養老渓谷駅を10時30分頃出発。第一目的地の大福山まで直行すると1時間くらいで着いてしまう距離だったので、あえて温泉の方から遠回りして進む。ところが最初は快調だったのに、途中からの坂がなかなか登れない。やはり久々のブランクは大きかった。
標高差でせいぜい100mだから、低山ともいえないような道がなかなか進まない。それも、階段がずっと続いているならともかく基本は舗装道路である。もしかしたら、花粉症対策のマスクがいけないのかと思って外してみたが、全然変わらない。最初から丹沢とかにしなくてよかったと変なところで安心したものの、とにかく坂を上らないと目的地に着かない。
結局、大福山の休憩所に着いたのは12時半、スタートから2時間かかってしまった。最終目的地である上総亀山まであと7、8km。上り電車は2時過ぎと4時過ぎだから、もうこの時点で2時の電車はあきらめざるを得ない。しばらく休憩。景色はがんばっただけのことはあるすばらしいものであった。
p.s. 「中高年の山歩き」シリーズ、バックナンバーはこちら。
大福山展望台からみた房総の山々。標高200~300mの低山ですが、なかなかの絶景です。
梅ヶ瀬渓谷を見下す大福山に建つ日高誠実氏顕彰碑。
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