借金を返した話
この年末、急におカネが必要なことが次々出てきて、リタイア以来はじめてくらいの厳しい状況である。夏以来、病院関係、排水・給湯関係と臨時支出が続いていたが、パソコン買換え、光回線見直し、冷蔵庫買い替え、車買い替えがさらに続いたのである。
厳しい厳しいと言っていても解決しないので、いろいろ工面してどうにか目途がつきつつある。生活引き締めは不可欠であり、これまでのようにいかないことがいろいろ出てくる。情けないことだが仕方がない。
こうなると思い出すのは、十数年前に一念発起して借金を整理した時のことである。いま思えばあれをきっかけに、海外旅行やカシノから遠ざかったのだった。寂しいけれどやむを得ないことで、人生いろいろなステージでその都度できることをするしかない。
下の記事自体は比較的新しく、2022年3月掲載のブログである。ただ書いてあることは十五年以上前のことで、今からすればなつかしい。Excel 2010のことも書いてあるが、今般パソコン入替えとともにGoogle スプレッドシートにしたので、これもまた解決したのだった。
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最近Excel2010のサポートは終わりましたと表示されることがある。サポートしなくても表計算とグラフくらいなら問題ないし、もしもの場合は他のソフトでも変換できると思っていたが、万が一、まったく使用不能になるリスクはゼロではない。
先週は資金繰りが最大にきついことを書いたことだし、いままで書いたことがなかった借金返済の顛末について今のうちにまとめておくことにした。過去データがなくなると、何が起こったのか後から思い出すのが難しくなるからである。
50歳になってしばらく後のこと、そろそろアーリーリタイアについて真剣に検討しなくてはと思った。その頃一番忙しい時期で、仕事が立て込んでマカオにもラスベガスにも行けなくなっていた。
それまで年に何度も海外カシノを訪れていたのだが、行こうと思っても行けなくなった、ホテルやエアを押さえてもキャンセルなんてことが続くと、だんだんすべてが面倒になる。そうした発散の機会なしでは、ストレスだらけの職場で耐えることが困難だったのである。
当時、カードローンや海外キャッシング、リボルビングの残高が200万円以上あった。当時は、退職金で返せばいいやと鷹揚に構えていたのだが、適格年金を解散してしまうような会社なので信用できないし、そもそも適年なしだと退職後の資金繰りが回らない。
手許の記録(Excel)によると、短期債務の整理を始めたのは2008年5月。その時点の残高は223万円であった。この他に住宅ローンと墓石のローンがあって、月々の返済は14万円、ボーナス時には40万円の返済が必要だった。
リタイアを本気で考えるなら、まずこの短期債務を完済するのが最優先である。次に住宅ローンを繰上げ返済して退職金の金額内におさめ、あわせて生活のダウンサイジングを図らなければならない。
とにかく、短期債務である。この時点で、それらの金利だけで月々1万数千円に達していた。何も考えないで給料を使っていたら、金利だけ返すので精一杯である。まず、利息の他に2万円ずつ返すように計画を立てた。
つまり、月々3万数千円をやりくりして浮かせて、わずか2万円ではあるが毎月借入残高を減らすようにしたのである。それを続ければ、6年後の2014年には短期債務を返済できる。
その頃の預金口座残高の推移をみると、まだ海外旅行には行っているし他にもいろいろ使っているし、出張費の立て替えもあって訳が分からなくなっている。いま見ても、どうやって収支を合わせていたのか不明である。
とはいえ、一念発起して借入を減らそうとしたことで、ちゃんとやらなければならないとスイッチが入ったのだろう。海外旅行や無駄遣いを減らし、月々浮かせるおカネを少しずつ増やして、翌2009年には利息の他に3万円返せるようになった。
50歳になって間もなく、アーリーリタイアを思い立って具体的な準備を始めた。まずは借金の返済。その時点で、カードローンやリボルビングで200万円以上の短期債務があった。
2008年には約220万円あった短期債務(カードローン、海外キャッシング、リボルビングなど)は、月々2~3万円を地道に返したことで、2009年暮れには160万円に減らすことができた。
1年足らずのがんばりでここまで債務を減らせたことで、自分にも励みになったし、もっとがんばろうという気になった。ともあれ、借金を返すのは手段、最終目的は早く仕事をやめることである。
当時の「せいうち日記」を見ると、忙しくて海外に遊びに行けないと書いてある。もちろん忙しいことはあるにせよ、無駄遣いを極力しないようにしたことが大きい。海外旅行は2009年春の次が2010年春。この2010年春がいまのところ最後である。
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