イオンに行ったら香港の匂いがした
この前イオンに行ったら、香港で嗅いだ匂いがした。
千葉ニューのイオンには、東側の平面駐車場に止めて2階から入る。台数としては館内の4F~屋上の方が止められるのだが、ぐるぐる回らなければならず煩わしいからである。通りをひとつ渡るので、歩道橋で2階入口から入ることになる。
2階は紳士服・婦人服などの売り場だから、食料品の匂いがした訳ではない。どちらかというと無機質な匂いで、ああこれは香港のスーパーの匂いだと記憶が蘇った。
新婚旅行は人並みに海外に出かけたが、その後久しく海外に出ることはなかった。香港に行ったのはマカオのカシノに行ってみたかったからで、その頃直行便がなかったので香港からフェリーで行くのが一般的だった。
せっかく行くのだから香港も見ておこうということで、短かい時間だが街中を歩いてみた。当時香港にはそごうがあったので、そこにも寄ってみた。地下鉄駅にある「優の良品」にも行った。その時嗅いだ匂いがしたのである。
一時期日本中の観光地が中国のようになってしまったことがあったが、その時にもそんな匂いがした記憶はない。なぜ今になってと思うと不思議な気持ちがした。
匂いの記憶では、沖縄に行ってサイパン国際空港の匂いがしたことがあったが、これは考えてみるとそれほど不思議ではない。サイパンは第二次大戦まで日本の信託統治領で、沖縄出身の人達が大勢いたからである。
われわれには分からないが、欧米の人達が成田空港に下りると魚の匂いがするという。空港ビルには寿司屋もあるのでそのためかもしれないが、空気全体が魚くさいという説もある。
千葉ニューで香港の匂いがする合理的な理由としては、同じ消臭剤を使っているとか、それほど多く中国製品が置かれているとか考えられるが、もしかすると私自身にお迎えが近づいて、走馬灯のように過去の想い出が蘇っているのかもしれない。
この時の香港・マカオを皮切りとして海外のカシノに何度も足を運ぶことになり、私の人生でもっとも華々しい日々を送ることができたからである。
特に香港は、中国本土と違って日本と同じ漢字を使うし、英語が通じるから一人で行ってもそれほど不便は感じない。珠海のホテルでメニューに何が書いてあるか分からないことがあったが、香港ではそういうことは起こらない。
もちろんいまはいまで楽しいし、香港も気軽に行ける場所ではなくなってしまったが、気軽に行けなくなってしまったからこそ、あの頃さんざん行っておいてよかったと思うのである。
p.s.年金生活雑感、バックナンバーはこちら。
この前イオンで、昔香港で嗅いだ匂いがした。歳をとるとふとした機会に匂いの記憶が蘇るのはなぜだろう。
千葉ニューのイオンには、東側の平面駐車場に止めて2階から入る。台数としては館内の4F~屋上の方が止められるのだが、ぐるぐる回らなければならず煩わしいからである。通りをひとつ渡るので、歩道橋で2階入口から入ることになる。
2階は紳士服・婦人服などの売り場だから、食料品の匂いがした訳ではない。どちらかというと無機質な匂いで、ああこれは香港のスーパーの匂いだと記憶が蘇った。
新婚旅行は人並みに海外に出かけたが、その後久しく海外に出ることはなかった。香港に行ったのはマカオのカシノに行ってみたかったからで、その頃直行便がなかったので香港からフェリーで行くのが一般的だった。
せっかく行くのだから香港も見ておこうということで、短かい時間だが街中を歩いてみた。当時香港にはそごうがあったので、そこにも寄ってみた。地下鉄駅にある「優の良品」にも行った。その時嗅いだ匂いがしたのである。
一時期日本中の観光地が中国のようになってしまったことがあったが、その時にもそんな匂いがした記憶はない。なぜ今になってと思うと不思議な気持ちがした。
匂いの記憶では、沖縄に行ってサイパン国際空港の匂いがしたことがあったが、これは考えてみるとそれほど不思議ではない。サイパンは第二次大戦まで日本の信託統治領で、沖縄出身の人達が大勢いたからである。
われわれには分からないが、欧米の人達が成田空港に下りると魚の匂いがするという。空港ビルには寿司屋もあるのでそのためかもしれないが、空気全体が魚くさいという説もある。
千葉ニューで香港の匂いがする合理的な理由としては、同じ消臭剤を使っているとか、それほど多く中国製品が置かれているとか考えられるが、もしかすると私自身にお迎えが近づいて、走馬灯のように過去の想い出が蘇っているのかもしれない。
この時の香港・マカオを皮切りとして海外のカシノに何度も足を運ぶことになり、私の人生でもっとも華々しい日々を送ることができたからである。
特に香港は、中国本土と違って日本と同じ漢字を使うし、英語が通じるから一人で行ってもそれほど不便は感じない。珠海のホテルでメニューに何が書いてあるか分からないことがあったが、香港ではそういうことは起こらない。
もちろんいまはいまで楽しいし、香港も気軽に行ける場所ではなくなってしまったが、気軽に行けなくなってしまったからこそ、あの頃さんざん行っておいてよかったと思うのである。
p.s.年金生活雑感、バックナンバーはこちら。
この前イオンで、昔香港で嗅いだ匂いがした。歳をとるとふとした機会に匂いの記憶が蘇るのはなぜだろう。