コース随一の難所・鎖場 雨巻山(中編)

さて、この日の服装は、半袖のアンダーシャツにモンベルの薄手長袖シャツ、ズボンは十年以上履いている夏物で、下にモンベルのタイツである。

虫が嫌なので夏でも上下長袖で、これ以上涼しい服装はない。耐えられないような暑い山には行かないようにしている。2024年5月は連休から夏日・真夏日となったが、この日の朝方は20℃を下回る過ごしやすい陽気であった。

御嶽山頂はT字路になっていて、登ってきた方向からみて左に下ると足尾山、右に下ると雨巻山方向である。まず足尾山なので左に進むが、すぐに急傾斜の鎖場である。

筑波山によくあるなんちゃって鎖場やロープ場とは違って、太くて重い金属チェーンである。しかも、距離が結構ある。中間に踊り場があって一息つけるが、登山者が多く混みあっていたら難儀しそうな鎖場であった。

鎖場も急斜面も、登るより下る方が気を使って時間もかかる。左手には巻き道のような踏み跡が見えるのだが、行ってみると滑りやすい急斜面で、結局鎖場を下りることになった。

鞍部まで下りて登り返すと足尾山である。周囲は木々が繁って展望はない。ベンチも1脚だけ、崩れかけであった。

Googleによると、この近くにタイタニック岩という場所があるらしいが、名前からして絶壁に突き出た岩に違いないので探さなかった。山名標と7番の案内板を写真に撮って引き返す。

鎖場は下るより登る方が安心である。鎖には頼らないのが原則で、ここの斜面もホールド/スタンスは見つけやすい。三点確保に気をつけて登ると、下りよりかなり早く御嶽山頂に着いた。ちょうど9時だった。

山頂をまっすぐ進んで今度は南側、雨巻山に向かう。すでに標高433mまで来ているから、あとはなだらかな稜線を期待したのだけれど、なかなかそうはいかない。急下降の後は急登坂、緩斜面はわずかしか出てこない。

ただ、地面は筑波山周辺とは違い、比較的柔らかな土が多い。ところどころ木の根が張り出してうるさい場所はあるが、鳴虫山ほどではない。そして、主稜線を進むと頻繁に赤い札、境界見出標が現われる。ここも国有林なのだ。

石柱もよく見る小振りのものだけでなく、三角点のような立派なものもあった。この稜線には独標だけで、雨巻山の他に三角点はないから、国有林か御料林の管理のために作られたものなのだろう。

表示をみると日光森林管理署と書いてある。茨城県と違い、栃木県は国有林の利用に寛容だなあ、さすが日光の地元と思ったのだが、そうでもなかったようだ。

後ほど雨巻山の山頂に行くと張り紙があり「ここは所有者と益子いくべ会が管理しています。許可なく設置したものは撤去します」と書かれていた。そこにあったのは「栃木百名山」の小さな手製立札だったが、2024年6月までに撤去するそうだ。茨城同様、栃木県も世知辛いようである。

(この項続く)

p.s. 「中高年の山歩き」バックナンバーはこちら

御嶽山直下はこのコースの難所・鎖場。早朝他に人がいなかったからよかったが、混雑していたら渋滞必至であった。
足尾山からは展望が開けない。大川戸駐車場からこの奥経由で登ることもできるが、沢筋の1枚岩で歩きやすくなさそうだ。
鎖場を登って再び御嶽山に戻る。この後はなだらかな稜線歩きを期待したのだが、そういう道は長くは続かなかった。
↓どれかクリックしていただければうれしいですが、ブログ村は最近広告ばっかりなので、データ無制限でない方はご注意ください。
にほんブログ村 アウトドアブログ 軽登山・トレッキングへ  にほんブログ村 ダイエットブログ 低炭水化物・糖質制限ダイエットへ  にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ

コメント

このブログの人気の投稿

働かなくたっていいんじゃないか

これは貧血じゃなくて塩分摂り過ぎ?

腎機能と貧血の検査項目が改善 糖質制限2024年2月(続き)