ノンアルコールビールはいいことばかりなのか ~糖質制限2024年4月(続き)

2024年4月のアルコール摂取量は1日平均18g。引き続き1日20gの厚労省推奨レベルを下回っているのだが、最近気にしていることがある。

というのは、アルコールを減らせている大きな理由が、ビールを飲まずにノンアルコールビールを飲むようになったことなのだが、果たしてこれが本当にいいことなのかという疑問がふつふつと兆してきたのである。

カロリーというのは燃やすとどのくらいの熱量を発するかということだし、アルコール摂取量はエチルアルコールがどのくらいの分子量あるかということである。人体の中でどのように変換されているか完全に分かった訳ではない。

糖質でなく合成甘味料を摂れば、脳は糖質だと思って満足するし体は余計な栄養をとらなくてすむという理屈だが、本当にそうなのだろうか。

体に必要ないものであればそのうち脳も分かってきて、こんなもの食べたり飲んだりしても生きていくのに関係ないと思いそうなものだが、そうならない。ノンアルコールでも飲めばビールと同じように満足感が得られる。

ということは、カロリーがない=燃やそうとしても燃料にならないだけで、実は体内ではそれなりの用途に使われているのではないかと思うのである。

疑わしいのは腸内微生物である。腸内微生物にとって、例えば食物繊維にはカロリーはないが、これを分解して栄養にすることができる。牛が草食なのにあの体格を維持できるのも、腸内微生物が関わっている。

だから、ノンアルコールビールやダイエットコーラに含まれる人工甘味料も、腸内微生物には分解できるかもしれない。それにより「悪玉」微生物が増えるなんてこともない話ではない。この分野の研究は、まだまだ進んでいないのだ。

エチルアルコールは結局、水素と酸素と炭素の集まりだから、厚労省の言う通り悪いものなら、水だって食物だって悪くないとは断言できない。いずれにしても生物は、死に向かって不可逆的に進んでいく存在なのである。

ましてノンアルコールビールはエチルアルコールよりもっと高分子の、人工甘味料の集まりである。アルコール抜きで脳をだましているつもりで、体にとって実は有害という落ちは、ないとは限らない。

p.s. 糖質制限シリーズ、バックナンバーはこちら

p.s.その2 糖質制限事始め、GO DOWN CLASSICに載せてます。こちら

ノンアルコールビールのおかげでアルコール摂取量が厚労省推奨レベル以下に抑えられているが、本当に害はないのかと最近考える。

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