紅麹は大騒ぎでPascoは素通り?

GWはなじみのパン屋さんが休みで、現金もあまりなかったので、奥さんは近くのスーパーでPascoの超熟5枚切りを買ってきた。特に深い考えがあった訳ではない。

ところがネットをみるとまさにスーパーで買ってきたその日に、Pascoの食パンが騒ぎを起こしていた。それも、超熟5枚切りである。異物が入っているとクレームがあり、調べたところネズミの死骸だったということだ。

NHKでも放送したと書いてあるけれど、少なくとも紅麹のように大騒ぎした訳ではない。いまのところ健康被害は生じていないということだが、ネズミが侵入するような製造ラインであることは確かで、不衛生極まりない。

Pascoはというと、当該ライン製品の自主回収で済ませたいようで、回収するのも「山型」超熟だけだそうだ。しかし普通に考えて、衛生環境や製造ラインの管理が1工場1ラインだけの問題である訳がない。

スーパーに返品も考えたが、すでにレシートは捨ててしまった。レシートも持たずにスーパーに行ったところで、「これは回収対象外です」で終わりである。もったいないけれど5枚切り1斤はそのまま生ゴミとなった。

紅麹を服用している人と食パンを食べる人とでは、少なくとも2桁、もしかすると3桁人数が違う。にもかかわらず紅麹は大騒ぎで、Pascoは素通りである。マスコミはいったいどういう価値判断でニュースを選んでいるのかと思う。

紅麹にしたところで、ニュースにするのは「予期せぬ成分が入っていた」までで、その成分が腎臓に悪いのか悪くないのか、紅麹そのものに問題があるのかないのかはどこも報道しない。きっとそこまで頭がよくないのだろう。

紅麹は大騒ぎとなったので、厚労省は調査に入らざるを得なくなったし、紅麹は全品回収である。かたやPascoには(ニュースをみる限り)調査も入らなければ、他ラインや他工場の商品はそのまま売っている。何かおかしい。

マスコミは、ネズミくらいで大騒ぎしないで下さい。ゴキブリだって鳥の糞だって入ってますよというつもりかもしれない。だが、紅麹よりネズミの方がよっぽど病原菌を持っている可能性が高いし、感染症の原因となったこともあるのは言うまでもない。

あるいは、Pascoよりヤマザキの方が不衛生で、それを承知でPascoを贔屓しているのだろうか。確かにヤマザキの不衛生さもよく知られているけれど、今回ネズミを混入させたのはヤマザキでなくPascoである。

安いものには安いだけの理由がある。流通コストを含め1斤200円以下で食パンを提供できるはずもなく、それはそういう原料、そういう製造管理のもと、保存料着色料膨張剤を大量に使ってその値段になっているのである。

わが家では大量生産のパンを食べることはほとんどなく、なじみのパン屋さんでその日焼いたものを買うことにしている。大量生産のパンの倍近い値段だが、その方が安心だし、そのくらいの値段は払うべきだと考えるからである。節約は、外食を減らしたりもっと違う方法ですればいいと思っている。

p.s.「なんとなく思うこと」、世間の多くの人達が思うことと私が思うことはかなり違うみたいです。バックナンバーはこちら

Pascoの食パンにネズミが混入していた事件。TV報道もおざなりだしスーパーでも特に注意喚起もせず売っている。紅麹であれだけ大騒ぎしたのに、同じ食品なのにこれだけ扱いが違うのは疑問。

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